両国国技館(東京都墨田区)で開催されていた初場所(10〜24日)中、指定暴力団住吉会系組長が、日本相撲協会に一定額の寄付をした団体・個人向けの「維持員席」で観戦していたことが26日、警視庁組織犯罪対策3課への取材で分かった。維持員席のチケットは販売されていないが、組長は維持員ではなかった。観戦には維持員証と整理券が必要のため、企業などが暴力団側へ提供した可能性があり、同課が入手経路を調べている。
同課によると、組長の観戦が確認されたのは初場所9日目の今月18日。警戒中の捜査員が向こう正面花道脇の維持員席に座っている組長を確認した。案内員が退席を促したところ、組長は升席に移動したという。
日本相撲協会が警視庁と連携し、国技館からの暴力団排除を強化していた。
同課は刑務所で大相撲をテレビ観戦する服役中の組員を勇気づける狙いがあったとみている。昨年7月の名古屋場所でも、維持員ではない指定暴力団山口組系組長らが数日間にわたり、維持員席で観戦する姿が確認されているという。
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